2023/01/22
先日Java Silver(Oracle Certifiied Java Programmer, Silver SE 11)に合格することができたので、勉強方法や所感などをまとめていきます。
※2023/01/22 時点の内容のため、最新の情報については公式サイトをご確認ください。
目次
Java Silver(Oracle Certifiied Java Programmer, Silver SE 11)試験とは
Java SE 11認定資格は、取得することでJavaプログラマーとしてのスキルを証明することができ、入門レベルのJava Broze、開発初心者レベルのJava Silver、中上級者レベルのJava Goldの3つの段階に分かれています。
Java Silverは真ん中のレベルに位置し、Javaアプリケーション開発に必要とされる基本的なプログラミング知識を有することを示す、開発初心者向け資格です。
Java BronzeやJava Silverには受験前提条件はありませんが、Java Goldを受験するためにはJava Silverの資格を保持していることが受験前提条件となっています。
●Java Silver
試験名 | Java SE 11 Programmer Ⅰ |
試験時間 | 180分 |
問題数 | 80問 |
合格ライン | 63% |
試験料 | 37,730 円 |
試験方法 | CBTによる選択式 |
受験資格 | なし |
試験内容について
試験内容としては以下のようなものが公式サイトに掲載されています。
- Javaテクノロジと開発環境についての理解
- 簡単なJavaプログラムの作成
- Javaの基本データ型と文字列の操作
- 演算子と制御構造
- 配列の操作
- クラスの宣言とインスタンスの使用
- メソッドの作成と使用
- カプセル化の適用
- 継承による実装の再利用
- インターフェースによる抽象化
- 例外処理
- モジュール・システム
試験内容としては、基礎的な内容が多いですが範囲が広い印象があります。
また、実際の試験問題はソースコードが示されエラーが起こる箇所を判断するものや、どういった種類のエラーとなるかを判断するものなどが多いです。
どの分野の問題かは示されないため、データ型の誤りがあるのか継承方法が間違っているのかなど、各知識をしっかり理解してソースコードに含まれる問題を見抜けるかが問われます。
問題集では分野ごとに学習を進める形のものが多いので、見るべきポイントが分かりやすく演習問題も解きやすいです。本番でも得点につなげるためには、どの分野の問題と示されなくてもソースコードの誤りを見抜ける力を養うことが重要と感じました。
学習方法について
私が実際に合格までに行っていた勉強方法や教材について、紹介します!
勉強期間は約2か月で、仕事のある日は1時間程度、休みの日は3、4時間ほど行っていました。
私はプログラミングを仕事で初めて触れたため、経験ある方であればもっと勉強時間は少なく済むかと思います!
教材
・徹底攻略 Java SE11 Silver 問題集しっかりと理解を伴いながら問題演習をこなすことができる「黒本」です。
私は全学習時間の9割ほどを、こちらの教材に費やしました。
600ページほどと分厚いため、こちらを使用して勉強を始めることに億劫になるかもしれませんが、そこさえ乗り越えられればこっちのものです。
「一冊でOK」と表紙に記載がある通り、この一冊で基礎から応用レベルまで合格に必要な知識が全て身に付けられます。
どの問題集を購入するか迷っている方は、こちらを選択すれば間違いないでしょう。
ただ、名前に問題集とある通り、問題➡解説の流れになっており、基礎知識のおさらいページなどのようなものはないです(解説ページで基礎知識にも触れてくれてはいます)。
「まずは基礎知識をしっかりと確認してから、問題演習に取り掛かりたい」という方は、こちらの他に次に紹介する書籍など参考書のようなものを併せて購入すると良いかもしれません。
・オラクル認定資格教科書 Javaプログラマ Silver SE11こちらは、参考書と問題集が一体化されているタイプのものです。
基礎知識を確認してから問題に臨めるため、内容をある程度理解してから問題を解くことができます。
問題を解きながら理解していくより、体系的に基礎知識を学んでから問題を解きたい方にはおすすめです!
私は↑の黒本の解説だけでは理解しにくいところを、こちらの基礎知識解説箇所で確認という形で使用していました。
学習の進め方
前半の1か月は黒本を軸に、「問題演習 ➡ 解説を確認 ➡ 理解しにくい箇所や基礎知識が不足していると感じたところをオラクル教科書で確認」という流れで学習を進めていました。
私の場合は基礎知識が全然足りていない状態でのスタートだったため、まずは理解と知識の定着を目的にしていました。
後半の1か月は教材を黒本だけに絞り、ひたすら周回して反復による定着を図りました。
全340問もあり1問1問が重たい問題もあるため、1週するだけでも結構な時間がかかるのですが、1週あたりの質よりもとにかく周回回数を多くすることを優先していました。
こうすることで、「何度も目にすると段々と頭に入る箇所が増える ➡ 周回のスピードが増す ➡ 周回回数が増える」といった形で反復の好循環が生まれ、定着した気がしてます。
また、黒本の問題演習時には「この問題がどの分野の問題か分かっていなくても解けるか」を常に意識していました。
黒本は分野ごとに章立てになっているため、問題演習時はどういったことを問われるかがある程度予想できてしまいます。
本番の試験ではどの分野の問題かは分からない中解答する必要があるため、できるだけ本番同様の状況で演習を行いたく↑のような意識を持っていました。
実際にこのおかげでフラットな目線で問題に当たることができ、本番の試験を解く際にも役立ったと思っています。
試験を終えて所感や振り返りなど
試験を終えて私が特に感じたことは以下の2点でした。
・試験対策は黒本一冊で十分な知識が付く
・実務に直結する知識が多く、プログラミングを学び始めた方にオススメの資格
1点目については毎度のことかもしれませんが、やはり黒本は頼れると感じました。
資格試験対策の第一候補として黒本は間違いないですね。
2点目についてですが、こちらは資格取得後に実感しました。
資格試験の勉強を通して身に付いた知識が、そのまま実務のプログラミング業務に活きるため、実務でプログラミングをする機会が多い方は取って損がない資格だと思います。
具体的には、コードの解読力やアルゴリズムの構築時に役立つかと思います。
その辺りの基礎知識から学びたい方はぜひ、Java SE11 Silverの取得を検討してみてください!